大動脈弁狭窄症の治療法とは

大動脈は左心室から血液を受け取り、全身へと送る主要な血管です。大動脈弁狭窄症は、大動脈弁が十分に開かず血液の流れが妨げられる疾患で、リウマチ熱が原因の一つとされています。主な症状は息切れ、失神、胸痛です。薬物療法で症状の管理は可能ですが、根本的な治癒は期待できません。

経過観察

軽度の症状(疲れやすさ)や無症状の患者は、過度な運動を避け、定期的に医師のフォローアップを受けることが推奨されます。

利尿薬

弁狭窄により心臓からの血液排出が阻害され、体内に水分がたまりやすくなります。むくみなどの浮腫は、利尿薬で尿として余分な水分を排出させることで改善できます。

硝酸薬

胸部圧迫感や狭心症様の胸痛は、大動脈弁狭窄の典型的な症状です。硝酸薬は血管を拡張し、胸痛を和らげる効果があります。

抗生物質予防投与

歯科治療や侵襲的手術で血流に細菌が混入するリスクがあります。弁狭窄患者は心内膜炎の危険が高いため、こうした手技前に抗生物質を予防的に投与し、感染リスクを低減します。

ジギタリス製剤

不整脈が見られる場合、ジギタリス系薬剤で心筋の収縮力を高め、リズムを整えることができます。

外科的治療

手術は症状が重く、薬物療法が効果を示さない場合に最も有効です。年齢や全身状態、併存疾患により手術適応は変わりますが、バルーン弁形成術や人工弁置換術が主な選択肢です。

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