冠状動脈微小血管疾患の症状と対策

冠状動脈微小血管疾患(小血管疾患)は、心臓の細い動脈が狭くなることで起こります。女性や糖尿病患者に多く見られ、症状が出にくいものの、適切な治療で管理できます。

原因

  • 心臓の小血管が活動時に拡張しないことが原因です。通常、運動時には血管が拡張し酸素供給が増えますが、拡張できない状態は「内皮機能障害」と呼ばれます。

胸痛の症状

  • 最も一般的な症状は胸部の圧迫感や痛みです。左胸部や胸中央部に締め付けられるような痛みがあり、顎や左腕に放散することがあります。歩行や階段昇降などの活動時やストレスでも出現しやすいです。

その他の症状

  • 息切れ、発汗、めまい、吐き気・嘔吐、首・肩・腹部・上背部の不快感なども報告されています。症状は冠動脈疾患と類似するため、既に冠動脈疾患と診断されているが症状が続く場合は小血管疾患が疑われます。

診断

  • 心電図で不整脈や虚血のサインを確認し、CT血管造影やMRIで心臓の血管画像を取得して狭窄や閉塞の有無を評価します。

治療

  • 小血管の狭窄を抑制・改善する薬物療法が中心です。スタチンはコレステロール蓄積を抑え血管修復を促し、ACE阻害薬は血圧を下げ血管拡張を助けます。日常的にアスピリンを服用することで血栓形成を防ぎ、心筋梗塞のリスクを低減します(医師と相談の上で使用)。血管が極小なため手術は通常適用できません。

予防・対策

  • 特効薬はありませんが、リスク因子の管理が重要です。週5日、1日30分以上の有酸素運動を行い、魚、ナッツ、果物、野菜中心の心臓に良い食事を心がけましょう。塩分過多は高血圧の原因になるため控えめにし、定期的に血圧・コレステロールをチェックします。また、ストレスをできるだけ減らす生活習慣も推奨されます。

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