逆流性食道炎の治療法

胃の内容物や酸が食道に逆流する状態を逆流性食道炎(GERD)といいます。軽度の逆流は無症状ですが、GERDになると胸やけや嚥下時の痛み、さらには酸が肺に入り込む「吸引(アスピレーション)」が起こります。ここでは、逆流や吸引の症状を和らげるための生活習慣の改善、薬物療法、外科的治療について解説します。

生活習慣の改善

  • 喫煙はやめましょう。喫煙は胃酸の分泌を増加させます。

  • アルコールの摂取も控えましょう。アルコールは食道下部括約筋を緩め、酸が逆流しやすくなります。

  • 体重管理も重要です。肥満は腹部に圧力をかけ、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。医師に相談して適切な減量プランを立てましょう。

  • 胸やけを起こしやすい食品は避けましょう。ミント、にんにく、チョコレート、玉ねぎ、カフェインなどが該当します。

薬物療法

  • ヒスタミンH2受容体拮抗薬(ペプシドAC、ザンタック75など)で胃酸分泌を抑えます。

  • 症状が重い場合は医師に相談し、プロトンポンプ阻害薬や胃排出を促す薬の処方を受けましょう。

  • 制酸剤(マーロックス、タムス、ロライズなど)も利用できますが、過剰使用は下痢や便秘を招くことがあります。

外科的治療

  • ニッセン噴門形成術(Nissen fundoplication)は、食道下部括約筋を強化し、胃の上部を食道に巻き付けて逆流を防ぎます。

  • 腹腔鏡下手術は、5つ程度の小さな切開で行われ、痛みが少なく回復が早いという利点があります。

  • 食道に瘢痕組織を形成する方法(ラジオ波焼灼など)もあり、組織を熱で収縮させ神経を刺激し、酸逆流への感受性を低下させます。

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