浸食性食道炎(エロシブ食道炎)の概要と対策
症状
浸食性食道炎はGERDと同様の症状が現れますが、症状が強く出やすいです。胸焼けはほぼ全員に見られ、上部腹部の不快感、酸の逆流、声がかすれる、咳、喘鳴、心筋梗塞に似た胸痛などが伴うことがあります。横になると症状が悪化し、夜間に目が覚めることもあります。
診断
主に内視鏡検査で診断します。口から柔軟な内視鏡を食道に挿入し、炎症や損傷の有無を確認します。食道の状態は0〜4のスコアで評価され、0は正常、1は軽度の紅斑や腫脹、2〜4は浸食性食道炎とされ、組織の損傷が認められます。
治療・予防
酸分泌抑制薬(PPIやH2ブロッカー)が主な治療薬で、数週間で粘膜が回復します。再発防止のために低用量での継続投与が必要な場合があります。また、生活習慣の改善も重要です。辛いものや酸性飲料の摂取制限、アルコール・カフェインの控えめ、少量頻回の食事、ベッドの頭部を約15cm上げるなどが推奨されます。
合併症と注意点
重症化や長期放置により食道狭窄(瘢痕)が生じ、嚥下困難になることがあります。食道穿孔が起きると急激な激痛と呼吸困難を伴い、生命に関わる緊急事態です。大量出血が起きると嘔吐物が血やコーヒーかすのように見えることがあります。これらの症状が現れたら直ちに医療機関を受診してください。
生活上の留意点
浸食性食道炎とGERDは予防可能なケースが多いです。喫煙はリスクを高めるため禁煙が推奨され、過体重、過度の嘔吐(過食症)、過食、大量飲酒もリスク因子です。健康的な体重維持とバランスの取れた食生活で再発リスクを低減できます。
