GERD(逆流性食道炎)エリミネーションダイエットを学ぶ
症状のコントロール
薬物療法が効果的なケースも多いですが、医師は生活習慣の改善も推奨します。特に食事と食べ方の見直しは重要です。食後に胃が膨らむと下部食道括約筋(LES)が圧迫され、逆流が起きやすくなります。小分けにした食事にすることで胃の圧力が下がり、LES がしっかり閉じやすくなります。また、夕食は早めに済ませ、就寝前の2時間は間食を避けると、横になることで起こる夜間の症状を軽減できます。
症状を引き起こす食品
以下の食品はGERDの症状を悪化させやすいとされています。
- トマトや柑橘類など酸味の強い果物
- 唐辛子、にんにく、玉ねぎなどのスパイス類(胃酸分泌を促進)
- クリーム系、揚げ物、脂肪分の多い食品(消化が遅く胃に残りやすい)
- チョコレート(メチルキサンチンがLESを弛緩)
飲料にも注意が必要です。
- 炭酸飲料:酸性が強い上に炭酸が胃内で二酸化炭素を発生させ、げっぷや胃内圧を上げます。
- アルコール:LES を緩めます。
- コーヒー・紅茶(カフェインなしでも逆流を促進)
トリガー食品の特定
個人差が大きいため、すべての人に当てはまる「良い食品」「悪い食品」のリストは存在しません。自分の体が反応する食品を見つけるには、食事日誌をつけるのが効果的です。摂取した食事や飲み物、時間、そして症状の有無を記録し、数日間続けるだけでパターンが見えてきます。これにより問題のある食品を排除できるようになります。
食事の推奨
『自然な胃ケア』という書籍では、GERD の症状を抑えるバランスの取れた食事法が示されています。
- 全粒穀物などの炭水化物:全体の約35%
- 食物繊維が豊富な果物・野菜:全体の約40%(できるだけ新鮮なものを選び、野菜を中心に)
- 肉・卵・油脂:全体の約15%
- 乳製品:全体の約10%(ヨーグルトなどの生きた乳酸菌製品は推奨、重いクリームやバターは避ける)
極端に辛い料理や濃厚な料理、炭酸飲料、アルコール、チョコレートは控えましょう。
その他の生活習慣の改善
食事以外にも、以下のポイントがGERDの管理に役立ちます。
- 適正体重の維持:肥満は胃にかかる圧力を高めます。
- ウエスト周りのベルトやきつい服は避ける。
- 喫煙は禁煙する。ニコチンはLESを緩め、胃酸分泌を刺激します。
- 就寝時に頭部を6〜8インチ(約15〜20cm)上げる。ウェッジ型枕やベッドの脚をブロックで上げる方法があります。単に枕だけで頭を高くすると体勢が逆になり、逆流が悪化することがあります。
