胃酸逆流(GERD)についての情報

概要

胃酸逆流(GERD)は、胃の内容物が食道へ逆流し、食道粘膜を刺激・炎症させる慢性疾患です。逆流液には胃酸、ペプシン、場合によっては胆汁が含まれます。

罹患率

米国では毎月約6000万人、世界全体でも約2500万人が胃酸逆流に苦しんでいます。人口の約5%が罹患していると推計されています。

主な症状

  • 胸焼け(約75%の患者が経験)
  • 上部腹部の不快感や吐き気(消化不良)
  • 逆流感・喉のむくみ感(「湿ったげっぷ」や嘔吐様)
  • 胸痛、喉の違和感、乾性咳嗽、声がれ、嚥下困難、持続的なしゃっくりなど

予防と対策

大量の食事は胃酸分泌を増加させるため、1日3回の大食よりも小分けにした食事を心がけましょう。消化しやすい炭水化物(パン、パスタ、米)を中心に、脂肪分の多い食事は控えます。

喫煙は食道下部括約筋を緩め、アルコールも同様の作用がありますので、禁煙・節酒が有効です。食後は最低45分間は横にならず、就寝時は頭部を15〜20センチ上げて寝ると逆流を防げます。

症状が強い場合は、プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーなどの薬物療法も併用できますが、根本は生活習慣の改善です。

誤解されがちな点

胸焼けは胃酸逆流の症状のひとつであり、胃酸逆流そのものではありません。

注意点

胃酸逆流を放置すると食道が慢性的に炎症を起こし、最終的に食道がんにつながるリスクがあります。食道がんの約30%は胃酸逆流が原因とされています。早期の診断と治療が重要です。

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