乳児期逆流性食道炎:期間、原因、対策ガイド
多くの乳児は生後1歳までに逆流性食道炎(GERD)を自然に克服しますが、授乳形態や個人差により症状が長引くことがあります。特に、母乳のみで育てられた乳児は、人工ミルクで育てられた乳児に比べて早く改善する傾向があります。
症状緩和のための基本的な対策
- 少量・頻回の授乳:胃に入る食べ物の量が少なくなるため、逆流の頻度が減ります。
- こまめなげっぷ:胃内にたまった空気を抜くことで、胃内容物の逆流を抑えられます。
- 睡眠時の頭部傾斜:ベビーベッドの頭部をやや高くする(約10〜15度)ことで、寝ている間の逆流リスクを低減します。
- ミルクの濃度調整:粉ミルクを少し濃くする(増粘)ことで、胃からの流出速度が遅くなり、逆流が抑えられます。
- 刺激物の回避:カフェインやチョコレートなど、逆流を悪化させる可能性のある食品は母親の食事やミルクに含めないようにします。
- 医師の処方薬:症状が重い場合や上記対策で改善しない場合は、医師の指導のもとで制酸剤やプロトンポンプ阻害薬などを使用します。
医療機関への相談が必要なケース
以下のような状況が続く場合は、早めに小児科医に相談してください。
- 体重増加が見られない、または減少している
- 嘔吐が頻繁で、血が混じる
- 呼吸困難や喘鳴(ぜんめい)がある
- 睡眠が極端に浅く、頻繁に目を覚ます
医師は症状の程度に応じて、追加の検査や専門的な治療法(例:胃食道逆流の手術的治療)を提案することがあります。
