高血圧治療ガイドライン
高血圧は世界中で多くの人が罹患している深刻な疾患です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2006年だけで診断された患者は4,050万人、死亡者は23,000人に上ります。血圧が140/90 mmHg以上の場合は高血圧と定義され、軽度の場合は生活習慣の改善がまず推奨され、血圧が高い場合は薬物療法が開始されます。
ステージ1 高血圧
収縮期血圧が140〜159 mmHg、または拡張期血圧が90〜99 mmHgの場合はステージ1に該当します。米国保健福祉省の最新ガイドラインでは、2か月以上持続する場合に薬物治療を開始することが推奨されています。これは、臓器障害や重篤な合併症が認められない単純な高血圧に限ります。
ステージ2 高血圧
収縮期血圧が160 mmHg以上、または拡張期血圧が100 mmHg以上の場合はステージ2です。血圧が160〜179 mmHg(収縮期)または100〜109 mmHg(拡張期)で1か月以上続く場合は薬物治療を開始すべきとされています。血圧が180 mmHg(収縮期)または110 mmHg(拡張期)を超える場合は、直ちに治療を開始する必要があります。
高血圧の薬剤
治療の第一選択は利尿剤(いわゆる「水分排泄薬」)です。体内の余分な塩分と水分を排出し、血圧を下げます。食事中の塩分を減らすことも併せて推奨されます。
次に、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬が処方されることがあります。血管を拡張させ、血圧低下に寄与します。
2剤で血圧がコントロールできない場合は、β遮断薬が追加されます。心拍数を抑え、血管拡張作用もあります。定期的な有酸素運動(例:ウォーキング)も心拍数低下に効果的です。
3剤でも不十分な場合は、カルシウム拮抗薬が加えられます。心筋と血管平滑筋を弛緩させ、血圧をさらに下げます。
生活習慣の改善
薬物療法に加えて、食事と運動による生活習慣の見直しは必須です。低塩・低脂肪の食事を心がけ、体重管理を行いましょう。週3回、30分以上の運動を目標にし、アルコール摂取を控えることも血圧低下に有効です。
