血圧が気になるとき、いつ病院へ行くべきか
血圧は水銀柱ミリメートル(mmHg)で測定し、理想的な範囲は 90/60 mmHg 以上 120/80 mmHg 以下です。この範囲を超えて長期間続くと、慢性的な高血圧または低血圧と診断されますが、症状がほとんど現れないことが多いです。一方、血圧が急激に変動したり、急性の症状が伴う場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
低血圧(低血圧症)
低血圧は血圧が正常より低い状態で、急激に血圧が下がると基礎疾患が隠れていることがあります。主な症状はめまい、失神、視界のぼやけ、冷や汗、倦怠感などです。脱水や妊娠による軽度の低血圧は通常問題ありませんが、以下の場合はすぐに病院へ行きましょう。
- 大量出血や外傷後に血圧が急激に低下したとき(ショックの可能性)。
- 薬剤投与やアレルギー反応で血圧が急落したとき。
- 発熱に伴い血圧が急激に低下し、敗血症が疑われるとき。
軽度の低血圧でめまいや失神がたまに起こる場合は、次回の診察で医師に相談してください。慢性的な低血圧は栄養不足や稀な神経系疾患(例:Shy‑Drager症候群)を示すことがあります。65歳以上や食後に血圧が下がりやすい人もいます。
高血圧(高血圧症)
高血圧は長期間にわたって血圧が高い状態が続く疾患で、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。多くの場合自覚症状はなく、定期健診で初めて発見されます。診断後は薬物療法と生活習慣の改善(食事・運動)が推奨されます。
- 血圧が 180/110 mmHg を超える「高血圧緊急症」の場合は、すぐに救急車(119)を呼び、病院へ向かってください。
- 激しい頭痛、突然の意識混濁、片側の麻痺、言語障害、視力障害、強いめまいなどの症状が出たら、脳卒中の前兆の可能性があります。速やかに救急医療を受けましょう。
上記の急性症状がない場合は、次回の診察で医師に血圧管理について相談し、必要に応じて薬剤や生活指導を受けてください。
血圧の変化は体調のサインです。普段から血圧を測定し、異常があれば早めに医療機関へ相談することが健康維持につながります。
