良性頭蓋内圧亢進(偽腫瘍性脳圧)の原因
良性頭蓋内圧亢進(偽腫瘍性脳圧)は、腫瘍以外の要因で脳内圧が上昇する症候群です。頭痛、吐き気、複視、視力低下など、脳腫瘍と同様の症状が現れます。原因については議論がありますが、いくつかの明確な要因が報告されています。
処方薬
- テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン、ミノサイクリン、ドキシサイクリン)は、男女問わず頭蓋内圧上昇を引き起こすことがあります。
- ニキビ治療薬のアキュテイン(イソトレチノイン)や、抗不整脈薬のアミオダロン、リチウム、ノルプラント(ノルエチドリン)も同様です。
- 成長ホルモン療法やステロイドの離脱も頭蓋内圧上昇のリスクがあります。
肥満
- 薬剤以外の原因で最も多いのは、20〜50歳の女性で肥満の方です。ユタ大学の神経学・眼科学教授の調査によると、症状(頭痛、脈打つような頭の音、視覚障害、吐き気)を呈する女性の90%が肥満でした。
ビタミンA過剰
- 16世紀の文献にも遡るほど、ビタミンAの過剰摂取が頭蓋内圧上昇を引き起こすことが報告されています。ビタミンA過剰は現在でも重要な原因とされています。
感染症
- HIV、梅毒、マラリア、ライム病、髄膜炎、感染性単核球症などが頭蓋内圧上昇を招くことがあります。
- これらの疾患に使用される三環系抗うつ薬も、同様に良性頭蓋内圧亢進の原因となります。
専門家の見解
- 神経学・眼科学のカトリーヌ・B・ディグレ教授は、三環系薬を服用中で頭痛などの症状がある場合は検査と治療を受けるべきと指摘しています。治療法は体重減少、薬剤中止、圧力低下薬や利尿薬の投与、必要に応じた手術が含まれます。視力変化をモニタリングするため、定期的な眼科検査が必須です。
