リシノプリル(Lisinopril)の副作用と注意点
概要
高血圧は米国疾病予防管理センター(CDC)によると、成人の4人に1人が罹患している深刻な心血管疾患です。血圧を下げる薬として、ACE阻害薬の一つであるリシノプリル(Lisinopril)が広く処方されています。本稿では、リシノプリルの作用機序と副作用、使用上の注意点を解説します。
リシノプリルの作用機序
リシノプリルはアンジオテンシン変換酵素(ACE)を阻害し、血管を拡張させます。血管が拡がることで、血液が血管壁に及ぼす圧力が低下し、血圧が下がります。
高血圧の基礎知識
血圧は血圧計(スフィグモマノメーター)で測定し、上の数値が収縮期血圧、下の数値が拡張期血圧です。一般的に150/90 mmHg 以上が高血圧とされ、収縮期血圧が200 mmHg を超えると脳卒中や心不全のリスクが急増します。
妊娠・授乳中の注意
妊娠中または妊娠を計画している女性は、直ちに医師に相談してください。リシノプリルは胎児に重篤な障害を与える可能性があり、授乳中の使用は推奨されません。
服用前の確認事項
現在服用中の処方薬・市販薬(特に利尿剤やカリウムサプリメント)を医師に伝えてください。NSAIDs(例:イブプロフェン、ナプロキセン)や一部の風邪・アレルギー薬は血圧を上昇させ、リシノプリルの効果を減弱させることがあります。
主な副作用
- めまい、ふらつき、下痢、視力低下、倦怠感、吐き気、乾いた咳などは比較的頻度が高く、数日で軽減することが多いです。
- 7日以上続く、または悪化する場合は速やかに医師へ連絡してください。
- 稀に胸痛、尿量変化、性機能低下、感染症様症状、視力喪失が報告されています。
- 肝障害(暗色尿、持続的な倦怠感、黄疸、嘔吐、腹痛)もまれに起こり得るため、異常が認められたら直ちに受診してください。
リシノプリルを選択する理由
高血圧は心不全、脳卒中、腎不全など重大な合併症を引き起こすリスクが高いため、リシノプリルのようなACE阻害薬は第一選択薬として広く用いられます。副作用は稀であり、血圧コントロールの恩恵がリスクを上回ります。
