妊娠33週でALTが高い血液検査結果が多数出た場合、何を意味するのでしょうか?
妊娠中のALT上昇が示す可能性のある疾患
妊娠中にALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の数値が上がると、肝臓に何らかのストレスがかかっているサインと考えられます。その中でも特に注意したいのが「妊娠性胆汁うっ滞(ICP)」です。
妊娠性胆汁うっ滞(ICP)とは
ICPは妊娠中に肝臓で胆汁の流れが滞り、血中の胆汁酸濃度が上昇する疾患です。主な症状は以下の通りです。
- 手のひらや足の裏のかゆみ(特に夜間に強くなる)
- 尿が濃い色になる
- 便が薄い色になる
- 倦怠感
母体と胎児へのリスク
ICPは母体の不快感だけでなく、以下のような妊娠合併症リスクを高めます。
- 早産
- 低体重児
- 死産
診断と検査
ALTが高いことが分かったら、産科医は追加の検査を勧めます。
- 肝臓エコー(超音波)で肝臓の状態を確認
- 血中胆汁酸濃度の測定
- 胎児の健康状態のモニタリング(超音波・心拍数モニタリング)
治療法
主な治療はかゆみを和らげ、胆汁酸を下げる薬剤(ウルソデオキシコール酸など)です。症状が重い場合は入院して母子の状態を継続的に観察することもあります。出産後は自然に症状が改善します。
医師への相談のポイント
ALTが高いときは、必ず担当医に結果を伝え、上記の検査や治療方針について質問しましょう。個々の状況に合わせた適切な管理が、母子ともに安全な出産につながります。
