全毛細血管が同時に血液を受けたときの血圧への直接的影響
全ての毛細血管に同時に血液が流れ込むと、血圧や循環系に大きな変化が起きます。主な影響は次のとおりです。
血圧の急激な低下
毛細血管がすべて開くことで血管全体の断面積が急増し、末梢抵抗が大幅に減少します。その結果、血圧は急速に低下します。
心拍出量の減少
抵抗が低くなると心臓が克服しなければならない後負荷(afterload)が小さくなり、心筋の仕事量が減ります。これにより心拍出量と一回拍出量(stroke volume)が減少します。
毛細血管内での血液プーリング
血流が毛細血管へ集中するため、組織へ供給される血液量が増え、毛細血管内に血液がたまりやすくなります。循環有効血液量が減少し、さらに血圧低下を助長します。
低血圧とショックのリスク
心拍出量と末梢抵抗の両方が低下することで、重度の低血圧が生じます。酸素供給が不十分になると、最悪の場合ショック状態に陥り、緊急の医療処置が必要です。
要するに、全毛細血管が同時に血液を受け取ると、血圧は急激に下がり、心拍出量が減少し、毛細血管内に血液がたまります。これらが重なり合って深刻な低血圧やショックを引き起こす可能性があります。
