多毛症(ヒルスティズム)の症状と診断
多毛症(ヒルスティズム)の概要
自分や他人に異常に濃い毛が生えているのを見かけたら、多毛症の可能性があります。米国国立医学図書館は多毛症を「女性の男性ホルモン依存部位における終毛の過剰成長」と定義しています。多毛症自体は症状を伴わず、他の疾患のサインとなります。
診断方法
Ferriman‑Gallweyスコア
米臨床内分泌学会は、Ferriman‑Gallweyスコアが多毛症の診断に有効としています。上唇、顎、もみあげ、首、胸部、上背部、下背部、臀部、上腹部、下腹部、鼠径部、肛門周囲、腕、前腕、大腿、脚、足、足趾、指の毛の密度を0〜4の5段階で評価し、合計点で重症度を判断します。
アンドロゲン性多毛症
米国国立医学図書館によると、多毛症は主にアンドロゲン(男性ホルモン)の濃度上昇が原因です。卵巣や副腎がアンドロゲンを産生し、これらの臓器の機能異常があると血中アンドロゲンが増加します。アンドロゲンが高い場合、卵巣や副腎の疾患が疑われ、さらなる検査の手がかりとなります。
稀な原因
アンドロゲン上昇以外にも、遅発性副腎過形成、クッシング症候群、HAIR‑AN症候群などが多毛症を引き起こすことがあります。さらに、下垂体、卵巣、または副腎の腫瘍が原因となることも稀に報告されています。原因不明の場合は特発性多毛症と呼ばれ、既知の疾患と関連しないことがあります。
