エストロゲンとプロゲステロンの適切な服用方法は?
子宮摘出術(子宮全摘)後のホルモン補充療法
米国産科婦人科学会のガイドラインによると、子宮を摘出した場合はエストロゲン単独で、ホットフラッシュ、睡眠障害、膣の乾燥などの更年期症状を緩和します。エストロゲンは子宮内膜の肥厚を促すため、プロゲステロンは不要です。
子宮が残っている場合は、エストロゲンとプロゲステロンの併用が推奨されます。エストロゲンは更年期症状の改善に役立ちますが、子宮内膜の増殖を促すため、プロゲステロンがそのリスクを抑えます。
全身投与と局所投与の違い
エストロゲンの全身投与(錠剤、皮膚パッチ、ゲル)は体全体に働き、ホットフラッシュ、ムードスイング、睡眠障害の緩和や骨粗鬆症の予防に効果があります。骨密度低下が主な懸念であれば、低用量のエストラジオール皮膚パッチ(FDA認可)を選択するとよいでしょう。
膣の乾燥や性交時の痛みが主な症状であれば、局所エストロゲン療法が最も効果的です。デイリーベースの膣用クリームや錠剤、あるいは3か月ごとに交換する緩放性膣リング(エストラジオール酢酸エステルリング)があります。後者は局所エストロゲンの中でも、ホットフラッシュまで緩和できるほどの強さがあります。
プロゲステロンは経口錠剤、子宮内避妊具(IUD)、膣用ゲルで利用できます。プロゲステロンは子宮がん予防が主な役割であり、投与形態は全身・局所を選ぶ必要はありません。ただし、北米更年期学会(NAMS)は、プロゲステロン配合の皮膚クリームは効果が証明されていないとして使用を控えるよう勧告しています。
併用療法
子宮が残っている場合は、エストロゲンとプロゲステロンが同時に含まれる錠剤や皮膚パッチを選ぶと便利です。製品は複数あり、症状や生活スタイルに合わせて医師と相談しながら最適なものを選びましょう。
投与量と服用スケジュール
投与方法や更年期の進行度合いに応じて、医師が服用頻度を決定します。例えば、エストロゲン単独であれば、NAMSは月に最低25日、毎日服用することを推奨しています。エストロゲンとプロゲステロンの併用の場合、最初はエストロゲンのみを開始し、2週間ほど経過してからプロゲステロンを追加することが一般的です。
