閉経後のホルモンバランスの乱れとその症状
定義
閉経は、卵子の産生が止まり、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が低下する状態です。加齢に伴う自然な現象ですが、多くの女性が不快な症状を訴えます。
主な症状
- ホットフラッシュ(ほてり)や夜間の発汗
- 膣の乾燥・刺激感
- 性欲低下
- イライラや不眠、睡眠障害
- 不安発作、うつ状態
- 尿漏れや頻尿
- 記憶力低下・忘れっぽさ
- 髪の毛の細り、抜け毛
- 胸のハリの減少、乳房の縮小
- 腹部脂肪の増加
閉経後に起こりやすい合併症
- 骨粗鬆症(骨密度低下)
- 基礎代謝の低下と体脂肪率の増加
- 過敏性腸症候群などの消化器症状
- 口腔乾燥症(口の渇き)
心血管疾患リスクの上昇
- 動脈壁に脂肪が蓄積しやすくなり、心臓病のリスクが増大
- 血管内皮機能の低下により、心筋梗塞・血栓・脳卒中の危険性が高まる
医療的治療法
- ホルモン補充療法(HRT)は症状緩和に有効だが、がんリスクや血栓・脳卒中リスクが上昇する可能性がある
- 経口避妊薬は症状に効果がある場合もあるが、がんリスクが増えることもある
- 抗うつ薬は血圧低下を伴うことがあるため、慎重に使用する必要がある
自然療法・生活習慣の改善
- ビタミンEや大豆・豆類に含まれるフィトエストロゲンの摂取は一定の効果が期待できるが、薬物相互作用に注意が必要
- カフェイン、辛い食べ物、アルコールの過剰摂取を控える
- 定期的な運動で気分を改善し、適正体重を維持、骨密度を保つ
