体温が上昇すると、洞房結節はどのように反応しますか?

洞房結節(SAノード)の役割

洞房結節は心臓の自然なペースメーカーで、規則的な心拍を開始・維持します。体温が上昇すると、洞房結節は心拍数を上げることで体温上昇に対応します。この現象は頻脈(tachycardia)と呼ばれます。

体温上昇と心拍数の関係

体温と心拍数の関係は主に以下の4つのメカニズムで仲介されます。

1. 洞房結節への直接的な影響

体温が上がると洞房結節の細胞がより速く脱分極し、電気インパルスの発生速度が増加します。その結果、心拍数が上がります。

2. 自律神経系の活性化

高体温は交感神経を刺激し、アドレナリンやノルアドレナリンといったカテコラミンの分泌が増加します。これらのホルモンが洞房結節や心筋に作用し、インパルスの形成と伝導を促進し、心拍数が上昇します。

3. 血液粘度の変化

体温が上がると血液の粘度が低下し、血流が改善されます。酸素供給が増えることで洞房結節の電気活動が活発になり、心拍数が速くなります。

4. 代謝率の上昇

体温上昇は全身の代謝率を高め、組織への酸素・栄養要求が増大します。その需要に応えるために心拍数が上がり、血液循環が強化されます。

体温上昇に伴う心拍数増加の目的

  • 代謝が活発な組織へ酸素・栄養を迅速に供給する。
  • 皮膚への血流を増やし、熱放散を促進する。
  • 過度の血管拡張による低血圧を防ぎ、血圧を安定させる。

注意点

長時間または極端な高温状態が続くと、心拍数が過度に上昇し、心臓に負担がかかります。特に心血管系の基礎疾患を持つ人は不整脈や心不全のリスクが高まります。

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