エストロゲン過剰が引き起こす主な症状と対策
エストロゲンが過剰になると、体内のホルモンバランスが崩れ、さまざまな不調を引き起こすことがあります。エストロゲンが他のホルモン、特にプロゲステロンと比べて優位になる状態は「エストロゲン優位(エストロゲン支配)」と呼ばれます。症状が気になる場合は、医師にホルモン検査を依頼して確認しましょう。
不安やうつ症状
エストロゲンが高いと、ストレス反応を司るシステムに直接作用し、不安感やうつ状態が悪化しやすくなります。場合によってはパニック発作を引き起こすこともあります。また、エストロゲンの変動が大きくなることで月経前症候群(PMS)が重くなり、既存のストレスやうつがさらに悪化することがあります。
甘いものへの欲求と体重増加
エストロゲンは血糖代謝にも関与し、インスリン分泌が増えることがあります。その結果、糖分への強い欲求が生じやすくなります。体重が増えると脂肪細胞からエストロゲンが産生され、エストロゲン濃度がさらに上昇するため、体重増加がスパイラル的に進行します。閉経期の肥満女性は、若年の女性と同等かそれ以上のエストロゲンを産生することがあります。
子宮筋腫
子宮筋腫はエストロゲン受容体が多数存在し、エストロゲンが多いほど増大しやすくなります。エストロゲンの供給源が減少すれば筋腫は縮小することが知られています。月経が過多・不規則になる場合は子宮筋腫の可能性があるため、医師に相談しましょう。適切な治療で改善が期待できます。
乳房の痛み(線維嚢胞性乳房)
エストロゲン過剰は線維嚢胞性乳房を引き起こしやすく、乳房がしこり状になり痛みを伴います。特に月経前に症状が強くなることが多いです。インスリン抵抗性や月経不順といった他のエストロゲン過剰症状と併発することが多く、食事改善だけで痛みが和らぐこともありますが、根本的にはエストロゲンレベルを下げることが重要です。
エストロゲン過剰を下げる方法
最も効果的な対策は、過剰な体脂肪を減らすことです。脂肪組織はエストロゲンを産生するため、体重が減れば循環エストロゲンも減少します。
医師に相談し、エストロゲン優位に対してはプロゲステロンクリームの処方を受けることがあります。個人差はありますが、ホルモンバランスの調整に役立ちます。
プラスチック製品や商業的に飼育された肉、化粧品などに含まれる環境エストロゲン(キノエストロゲン)や、フラックスシードや大豆製品に含まれる植物性エストロゲン(フィトエストロゲン)は摂取を控えましょう。
ストレスはプロゲステロンを減少させ、エストロゲンをさらに優位にします。適度な運動や瞑想などでストレスを管理することも重要です。
