悪性高体温症(MH)の主な症状とは?
悪性高体温症(MH)とは
悪性高体温症(Malignant Hyperthermia、MH)は、特定の麻酔薬などのトリガーに感受性を持つ人に起こり得る、稀ながら致命的な状態です。症状は急速に進行し、以下のような徴候が現れます。
主な症状・徴候
- 頻脈(心拍数の急上昇):心拍数が140回/分を超えることがあります。
- 筋硬直:全身の筋肉が硬くなり、呼吸や動作が困難になります。
- 体温上昇(高熱):体温が急激に上がり、40℃(104°F)以上になることもあります。
- 大量の発汗。
- 代謝性アシドーシス:酸性物質が蓄積し、血液のpHが低下します。
- 高二酸化炭素血症(ハイパーカプニア):呼吸障害と筋硬直により血中CO₂が上昇します。
- 筋緊張の変化:筋力低下や麻痺が起こることがあります。
- 酸素需要の増大:体が大量の酸素を必要とします。
- 横紋筋融解(ラブドミオリシス):筋細胞が壊れ、有害物質が血流に流れ出します。
- 腎障害:筋細胞崩壊産物が腎臓に負担をかけます。
- 痙攣:重症例では発作が起こります。
- 不整脈:心拍リズムが乱れます。
- 循環不全:血圧が急激に低下し、ショック状態に至ります。
麻酔中または麻酔直後に上記の症状が見られた場合は、直ちに医療機関へ連絡し、緊急処置を受けることが重要です。早期の診断と治療が、生存率を大きく左右します。
