高プロラクチン血症とは?
高プロラクチン血症とは
高プロラクチン血症は、血液中のホルモンであるプロラクチンの濃度が異常に高くなる状態です。プロラクチンは脳底部にある下垂体から分泌され、主に出産後の母乳分泌や男女の生殖機能の調整に関与しています。
主な症状
女性の場合
- 無月経または月経不順(月経が不規則になる、または全く来なくなる)
- 不妊症
- 乳房の発達不全
- 性欲低下
- 乳漏れ(授乳していないのに乳汁が出る)
男性の場合
- 勃起不全
- 精子数の減少
- 性欲低下
- 女性化乳房(乳房肥大)
原因
- 特定の薬剤:抗うつ薬、抗精神病薬、ホルモン療法などがプロラクチン上昇を引き起こすことがあります。
- 下垂体腫瘍(プロラクチノーマ):下垂体のプロラクチン産生腫瘍が過剰分泌の主因です。
- 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモン不足がプロラクチンの調節を乱します。
- その他の疾患:腎不全、肝疾患、慢性的なストレスなども影響します。
診断
血液検査でプロラクチン濃度を測定し、基準値を超えているか確認します。プロラクチノーマが疑われる場合は、MRIなどの画像検査で下垂体の状態を評価します。
治療法
原因に応じて治療方針が変わります。
- 薬剤が原因の場合:該当薬の中止または変更。
- プロラクチノーマの場合:ドーパミン作動薬(カベルゴリン、ブロモクリプチン)でホルモン分泌を抑制。薬物療法が効果的でない場合は外科的切除や放射線治療が選択肢となります。
- 甲状腺機能低下症や他の基礎疾患の場合:それらの疾患を適切に管理することでプロラクチン値が正常化します。
症状が疑われる場合は、早めに医療機関で評価を受け、適切な治療を開始することが重要です。
