ピンワーム(蟯虫)の特徴と対策

ライフサイクル

成虫の蟯虫は肛門周囲の皮膚皺に卵を産み、強いかゆみを引き起こします。かゆみで爪を掻くと卵が爪に付着し、口や寝具などに移ります。口から摂取された卵は小腸で孵化し、結腸へ移動します。睡眠中に成虫が結腸から肛門周囲に出て卵を産み、サイクルが繰り返されます。

感染経路

感染は、汚染された寝具、衣類、食べ物に触れた手で口に入ることで起こります。特に学齢期の子どもに多く見られます。蟯虫は人間だけが宿主で、ペットからの感染はありません。プールでの感染は理論上は可能ですが、極めて稀です。

症状

主な症状は肛門周囲の激しいかゆみで、これが不眠やイライラの原因になることがあります。掻きむしることで皮膚が炎症を起こしたり、二次感染することもあります。女性の場合、膣内に虫が入ることで不快感を感じることがあります。重症例では体重減少や食欲不振がみられますが、無症状の感染もあります。

診断と治療

医師は、患者がトイレや入浴前にセルローステープを肛門周囲に貼り付け、そのテープを顕微鏡で観察して卵を検出します。治療薬はメベンダゾールまたはアルベンダゾールで、虫を駆除します。感染は家族内で広がりやすいため、同居者全員を同時に治療することが推奨されます。

予防策

爪を短く清潔に保ち、トイレ使用後や食事前に石鹸と温水で手をしっかり洗うことが重要です。肛門を掻かない、爪を噛まないようにしましょう。治療中はトイレシートを毎日拭き、寝具は週に2回以上洗濯し、汚染されたものは熱湯で洗います。

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