ヘルニアの痛みを和らげる薬と治療法
ヘルニアによる痛みや不快感は耐えがたいことが多く、薬物療法や手術が唯一の救済手段となります。ヘルニアの種類や患者ごとの痛み耐性に合わせて、最適な薬が選ばれます。手術を待つ間の一時的な疼痛緩和として処方されることが一般的です。
定義と症状
ヘルニアとは、内臓や組織が本来の位置から外れ、体の別の部位へはみ出す状態を指します。弱点の部位により様々なタイプがあります。症状は無症状の小さなしこりから、押し戻せない腫れた痛みを伴うしこりまで幅があります。ヘルニアが元の位置に戻せる場合は、薬物療法が治療計画の一部となります。
注意点
腫れたしこりや圧痛がある場合はヘルニアの可能性が高く、早めに医師の診察を受けるべきです。ヘルニアは絞扼(きょうやく)して血流が遮断され、壊死に至る危険があります。手術がすぐにできない、あるいは延期する場合は、重いものを持ち上げる、咳をする、力むことを控えるよう指示され、疼痛緩和の薬が処方されます。薬だけでヘルニア自体を治すことはできません。
抗炎症薬
疼痛緩和のために主に非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が処方されます。例えば、イブプロフェンは炎症を抑え、ヘルニア周囲の腫れを軽減し、自然に元の位置に戻りやすくします。一方、ナプロキセンは疼痛を和らげますが血液を薄め、肝臓への負担があるため、使用は慎重に行う必要があります。
鎮痛薬と筋弛緩剤
鎮痛薬や筋弛緩剤は短期間の疼痛緩和に有効です。ただし、激しい痛みが続く場合は絞扼ヘルニアのサインであり、速やかな医療処置と手術が必要です。
ベルト・バインディング
開口部が大きいヘルニアの場合、医師は薬に加えてサポートベルトやバインディングを使用し、ヘルニアの突出を抑えて疼痛を軽減することがあります。
手術療法
ヘルニアの疼痛リスクを低減するために手術が推奨されます。部位・サイズ・タイプに応じて様々な手術法が選択され、血流が遮断される絞扼リスクがある場合は特に必要です。手術ではヘルニアを元に戻すか除去し、開口部を縫合またはメッシュで補強します。多くは日帰り手術で行われます。
