尿中にケトンが出る原因となる疾患とは?

ケトンは、体が炭水化物ではなく脂肪をエネルギー源として分解するときに生成される化学物質です。通常は少量が常に産生されていますが、尿中にケトンが検出されると、何らかの疾患や極端な食事変化が原因であることが多いです。

ケトーシス

尿中にケトンが検出されると、体はケトーシス状態にあります。これは必ずしも危険とは限らず、状況に依存します。通常は炭水化物をエネルギーに利用しますが、炭水化物が枯渇すると脂肪が分解され、ケトンが尿中に現れます。

非糖尿病者の場合、食事で炭水化物を増やすことで改善できます。

飢餓(長期断食)

長時間の飢餓状態では、グルカゴン、エピネフリン、成長ホルモンなどのホルモンが脂肪酸を血中に放出させ、ケトンが産生されます。この状態のケトーシスは、体がエネルギー不足であることを示す危険なサインです。

コントロールされていない糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシス)

特に1型糖尿病患者でインスリンが不足すると、ケトンが大量に産生され糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を起こします。これは意識障害や昏睡、最悪の場合死に至る可能性があります。糖尿病患者の尿にケトンが出た場合は、インスリン投与や入院治療が必要です。

アルコール性ケトアシドーシス

過度のアルコール摂取により、特に慢性アルコール依存症の人でケトンが尿中に現れます。非アルコール依存者でも報告されています。

代謝亢進・その他の疾患

重度の火傷、発熱、甲状腺機能亢進症、授乳、手術後、妊娠などの急性または重症の状態でもケトーシスが誘発されます。

アトキンスダイエット

低炭水化物・高脂肪のアトキンスダイエットは、意図的にケトーシス状態を作り出します。ダイエット中は毎日ケトンを測定し、脂肪が燃焼していることを確認します。

ケトン検査値の目安

尿中ケトンの検査結果は「陰性(正常)」「微量」「中等量」「大量」の4段階で示されます。米国国立衛生研究所(NIH)の基準は以下の通りです。

  • 微量:< 20 mg/dL
  • 中等量:30‑40 mg/dL
  • 大量:> 80 mg/dL

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