アジサイの根の利用とその効果
アジサイ(Hydrangea)は日本原産の花木で、アメリカでも庭園植物として広く栽培されています。近年、アジサイの根は健康食品としてカプセルや液体で販売されており、さまざまな健康効果が主張されていますが、米国食品医薬品局(FDA)は医薬品としての承認はしていません。
中国医学での利用
アジサイの根エキスは、何百年もの間、伝統的な中国医学で膀胱や腎臓の感染症、腎結石の溶解、前立腺肥大の改善などに用いられてきました。メイヨークリニックのスタッフは、これらの効果を裏付ける十分な研究はまだないと指摘しています。
科学的研究
米国マサチューセッツ州ボストンのChildren’s Hospitalとハーバード歯科大学の研究者は、アジサイの根や他の部位に含まれる「ハロフジノン」という物質が自己免疫疾患の治療に有望であることを報告しました。自己免疫疾患は免疫系が自己組織を攻撃することで起こりますが、ハロフジノンは免疫全体を抑制せずに病態を改善する可能性があります。多発性硬化症、1型糖尿病、関節リウマチ、炎症性腸症候群などへの応用が期待されています。
毒性リスク
アーカンソー大学農業部はアジサイを有毒植物として分類しています。品種によっては軽度の胃腸障害や皮膚のかゆみを引き起こす程度の毒性ですが、カテゴリ1に属する品種は重篤な腹痛や心臓障害をもたらすことがあります。健康食品として摂取する場合、使用量や品種が不明確になるため、十分な注意が必要です。
