黄色ブドウ球菌感染の対処法
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は皮膚や鼻・喉に常在していますが、体内に侵入し血流や心臓、肺、尿路に広がると重篤な感染症を引き起こします。近年は入院歴のない人でも感染が見られ、さらに抗生物質に対する耐性が増大しています。
感染時の対処手順
問題の兆候を見逃さない
虫刺されや切り傷、擦り傷などの皮膚トラブルに注意し、炎症が強い、治りが遅い、膿が出るなど感染の疑いがある場合は速やかに医師の診察を受けましょう。
早期に行動する
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの重症例は、従来の培養検査が完了する前に急速に悪化することがあります。必要に応じて迅速診断テストを利用し、早期に適切な治療を開始することが重要です。
菌株の特定
正確な治療には、感染している菌株の特定が欠かせません。黄色ブドウ球菌の約半数はペニシリン系抗生物質に耐性があると報告されており、培養・感受性試験で菌種を確認します。
適切な抗菌薬の選択
耐性が進行するため、医師は必要最小限の抗菌薬を使用します。検査結果に基づき、MRSAに有効なバンコマイシンやリネゾリドなど、菌株に合った薬剤を処方します。
