敗血症性ショックの治療法

概要

敗血症性ショックは、重篤な血流感染に伴う全身性炎症反応です。血流が臓器に十分に供給されず、多臓器不全に至ることがあります。主に免疫抑制状態の入院患者で起こり、原因菌はブドウ球菌や髄膜炎菌などの球菌や桿菌、稀に真菌です。

治療の基本ステップ

  1. 早期抗菌薬投与:疑いがある時点から6時間以内に、広域抗菌薬による積極的治療を開始します。重度の乳酸アシドーシスが進行すると不可逆的で致死的になるため、迅速な投与が鍵です。
  2. 集中治療室への搬送:多臓器不全が認められる場合は、ICUへ搬送し、血圧・心拍数・酸素飽和度などのバイタルサインを継続的にモニタリングします。
  3. 抗菌薬レジメン例:原因不明の敗血症性ショックに対し、以下の組み合わせが推奨されます。
    ・ゲンタマイシンまたはトブラマイシン 5.1 mg/kg を1日1回静脈投与
    ・第3世代セフェム(例:セフトアキシチン 2 g を6〜8時間ごと、またはセフトリアキソン 2 g を1日1回)
    ・疑いがある場合は、セフェムの代わりにセフタジジム 2 g を8時間ごと投与し、緑膿菌に対処します。
  4. 補助的治療:積極的な輸液リスシテーション、熱性の際の体温管理、腎不全時の血液透析、血糖管理、ステロイドや活性化プロテインCの投与など、全身状態を支える治療を行います。
  5. 外科的感染源除去:膿瘍のドレナージや壊死組織の外科的切除を実施します。感染源が除去されない限り、抗菌薬だけでは症状の改善は期待できません。

注意点

敗血症性ショックは迅速かつ総合的な対応が求められます。診断から治療開始までの時間が予後を大きく左右するため、医療チーム全体で早期介入を徹底してください。

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