腸チフスとは何か?

腸チフス(腸熱)とは

腸チフスはサルモネラ属の細菌によって引き起こされる胃腸感染症です。主に Salmonella enterica の血清型 Typhimurium、および Paratyphi A, B, C が原因となります。高熱、腹痛、頭痛、嘔吐、便秘などの症状が持続し、放置すると重篤な合併症を招くことがあります。

感染経路

汚染された食物や水を摂取することで感染します。衛生環境が不十分な地域で特に多く見られます。

主なタイプ

腸チフスには大きく分けて「腸チフス(Typhoid fever)」と「副腸チフス(Paratyphoid fever)」の2種類があります。

腸チフス(Typhoid fever)

原因菌:Salmonella enterica serovar Typhimurium

  • 持続的な高熱(摂氏40℃以上)
  • 激しい頭痛
  • 筋肉痛・倦怠感
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢または便秘
  • 腹部痛、食欲不振
  • 発疹や意識障害が起こることも

副腸チフス(Paratyphoid fever)

原因菌:Salmonella の他血清型(Paratyphi A・B・C)

症状は腸チフスに似ていますが、比較的軽度です。主な症状は以下の通りです。

  • 発熱
  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛

診断と治療

症状、身体所見に加えて血液培養や便培養などの検査で診断します。治療は主に抗生物質(シプロフロキサシン、アジスロマイシンなど)を使用し、重症例は入院が必要です。

予防策

安全な食品取扱い、衛生的な調理、清潔な飲料水の確保、トイレ環境の改善が基本です。また、腸チフスワクチン(Typhoid vaccine)を接種することで予防できます。腸チフスが流行している地域へ旅行する際は、ワクチン接種を推奨します。

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