妊娠中の過敏性腸症候群(IBS)について

妊娠は喜ばしい出来事ですが、過敏性腸症候群(IBS)を抱えていると、さらに不快感が増すことがあります。妊娠による身体の変化が、すでにあるIBSの症状を悪化させることがあるため、事前の対策が重要です。

過敏性腸症候群(IBS)とは

IBSは腸の機能に異常が生じる疾患で、米国では約15%の成人が罹患しているとされています。主に腸の蠕動(ぜんどう)が乱れ、便通や腹部の不快感に影響を与えます。

性別による違い

女性にIBSが多く見られ、男性よりも症状が重くなる傾向があります。これは女性ホルモンが腸の働きに影響を与えるためと考えられ、症状緩和には薬物療法が必要になることが多いです。

妊娠とIBS

妊娠中はホルモンバランスが大きく変動します。この変化がIBSの症状を増強したり、初めて症状が現れたりすることがあります。特にエストロゲンやプロゲステロンの増加が腸の運動性に影響しやすいです。

ホルモンの影響

ホルモンは体内のさまざまな機能を調整する化学物質です。IBSに関しては、ホルモンが腸の感受性や蠕動を変化させ、症状の出現や悪化に関与していると考えられています。

主な症状

IBSの代表的な症状は次のとおりです。

  • 腹部膨満感や膨らみ感
  • 下痢や便秘(またはその交互)
  • 腹痛・痙攣
  • ガスやげっぷ
  • 吐き気や嘔吐

妊娠中の対策と配慮

妊娠を計画中、または妊娠中の方は、IBSについて産婦人科医や消化器専門医に相談しましょう。医師と共に以下のような対策を検討すると効果的です。

  • 食物繊維を豊富に含むバランスの取れた食事
  • 水分を十分に摂取し、便を柔らかく保つ
  • 必要に応じて便軟化剤やプロバイオティクスの使用
  • ストレス管理や適度な運動(医師の許可がある場合)

いずれの方法も、妊娠中の安全性を第一に考え、医師の指導のもと実施してください。

過敏性腸症候群 - 関連記事