ライム病は肝臓に問題を引き起こす可能性はあるか?
ライム病は、ダニに刺されることで感染するらせん菌という細菌様微生物が原因です。初期症状は特徴的な皮疹(ブルズアイ)や、筋肉痛、倦怠感、発熱、頭痛などのインフルエンザ様症状です。治療せずに放置すると、関節炎、不整脈、神経障害など重篤な症状が現れます。
考慮すべき点
医療界では、ライム病が直接肝疾患の原因になるとは考えられていません。血液検査で肝酵素が上昇する患者もいますが、多くは肝臓に症状や重篤な障害は見られません。
専門家の見解
一部の患者で肝炎が同時に発症する例がありますが、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターのロバート・シュメリング医師は、肝炎がライム病によるものか他の要因(ウイルス感染、胆石、エリチア症など)か判別は難しいと指摘しています。
稀な症例
2001年にフランスの医学誌『Gastroentérologie Clinique et Biologique』に掲載された症例報告では、肝障害(黄疸や肝機能異常)をきっかけにライム病が診断されたケースが2例報告されています。著者らは、ライム病による肝障害は極めて稀であると述べています。
追加データ
小児消化器疾患の権威であるW. Allan Walkerは、まれに子どもが急性肝炎(発熱・黄疸)を呈しながらライム病に罹患することがあると述べています。また、成人の約40%が何らかの肝機能異常を示すものの、抗生物質治療後に大幅に改善または完全に正常化することが報告されています。
自然療法の視点
自然療法の観点では、病原体感染により肝臓が毒素で過負荷になると考えられています。そのため、Lyme‑aid などのハーブ・ミネラルサプリメントが肝機能をサポートし、肝細胞の回復を助けるとされています。
