黒い嘔吐物の原因は何ですか?
嘔吐はどれも不快ですが、黒い嘔吐物はその珍しさと奇妙な色合いから特に不安を覚えます。嘔吐物は胃酸と混ざるためある程度は酸性ですが、黒くなるのは血液が混ざっている可能性が高いです。症状が続く場合は、消化器専門医の診察を受け、上部消化管内視鏡検査(上部内視鏡)を受ける必要があります。
上部消化管の出血
食道、胃、そして小腸の上部(十二指腸)を含む上部消化管に出血があると、血液が胃酸と混ざり黒い嘔吐物になります。したがって、黒い嘔吐は消化管出血が疑われるサインです。
消化性潰瘍
消化性潰瘍は胃や小腸の粘膜が炎症や裂傷を起こす状態です。主な原因はイブプロフェンやアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬の過剰使用で、他にもアルコール乱用、喫煙、慢性的な嘔吐などが挙げられます。これらの要因が粘膜を刺激し、ヘリコバクター・ピロリ感染などと相まって潰瘍が形成されます。
食道・胃・肝臓の刺激
胃食道逆流や不適切な食生活による粘膜刺激も黒い嘔吐物の原因となります。軽度の刺激は一時的であれば問題ありませんが、持続する場合は医師の診断と食事改善、必要に応じて薬物治療が必要です。嘔吐物が緑色から黒色にかけて変化する場合は胆汁混入や肝機能障害が疑われます。
黄熱病
稀なケースですが、黒い嘔吐は黄熱病の症状の一つである可能性があります。黄熱病は蚊を媒介するウイルス感染症で、熱帯・亜熱帯の南米やアフリカで主に見られます。米国ではほとんど報告されていませんが、海外旅行者が感染することがあります。感染すると内部出血や臓器不全を引き起こし、致命的になることもあります。
