開放卵円孔(PFO)とは?
メルク製薬によると、120人に1人の赤ちゃんが先天性心疾患を持って生まれます。そのうちの一つが開放卵円孔(Patent Foramen Ovale、PFO)で、心臓の壁(中隔)の欠損です。
定義と重要性
卵円孔は胎児の心房(右心房と左心房)の間にある開口部で、胎児期に正常に存在します。開放卵円孔(PFO)は、この開口部が出生後も閉じない状態で、人口の約25%に見られます。
正常な生理
出生前、胎児は胎盤から酸素を受け取ります。血液は卵円孔を通って右心房から左心房へ流れ、酸素化された血液が心臓を速やかに循環できるようになります。
PFOの発生
出生後、赤ん坊は自力で呼吸する必要があるため、卵円孔は通常数日から数週間で閉じます。閉鎖が不完全なまま残ることを「開放卵円孔」と呼びます。
原因
現在のところ、PFOの具体的な原因は不明ですが、遺伝的要因が関与している可能性があります。
症状とリスク
小さなPFOはほとんど症状を起こしませんが、大きな開口部は運動時の息切れを引き起こすことがあります。米国心臓協会は、肺炎や気管支炎の罹患リスクが高まるほか、血栓形成や脳卒中のリスクも上昇すると指摘しています。
診断と治療
PFOの診断には心エコー検査や「バブルテスト」などが用いられます。小さな開口部は通常経過観察で済みますが、症状がある大きなPFOは、心臓カテーテル治療や開心術によって閉鎖することがあります。
