黄疸とは

黄疸は、皮膚や眼球の白目、粘膜が黄色くなる状態で、古くなった赤血球が分解される際に生じるビリルビンが過剰に蓄積することで起こります。通常、体内の赤血球の約1%が毎日新しいものに入れ替わり、肝臓が古い赤血球を処理しますが、肝臓の機能が追いつかないとビリルビンが血中に残り、黄疸が現れます。

黄疸の種類

  • 生理的黄疸:健康な新生児に多く見られ、早産児では特に頻発します。自然に解消することがほとんどです。
  • 病理的黄疸:基礎疾患が伴い、放置すると危険です。原因に応じた治療が必要です。
  • ギルバート症候群:遺伝性の軽度な疾患で、軽い黄疸を引き起こすことがあります。

新生児の黄疸

新生児ではビリルビン濃度が高くなると、核黄疸(カーニクテルス)を起こし、知的障害や難聴など重篤な後遺症を残す恐れがあります。一般的な治療は光線療法で、重症例では血液交換が行われます。

ビリルビンの正常値と危険レベル

血中ビリルビン総量の正常範囲は0.20 mg/dL〜1.50 mg/dL、直接ビリルビンは0.00 mg/dL〜0.03 mg/dLとされています。これを超える数値が続き、かつ症状が現れた場合は危険な黄疸と判断されます。

黄疸の原因と診断

黄疸は肝臓疾患、溶血性貧血、胆道閉塞、肝硬変、肝炎、薬剤性肝障害、慢性アルコール依存などさまざまな要因で引き起こされます。診断には以下が行われます。

  • 詳細な問診と身体診察
  • 肝機能検査、完全血球計算、尿・便検査
  • 腹部超音波検査

治療のポイント

原因疾患の特定とそれに応じた治療が最も重要です。新生児の場合は早期の光線療法や必要に応じた血液交換が効果的です。成人では肝機能の改善、貧血の管理、薬剤の中止・変更などが行われます。