かかとの骨棘(ヒールスパー)の治療法
かかとの骨棘(ヒールスパー)は、かかと骨の下部に過剰な骨が増殖し、足底筋膜に炎症や裂傷が起こることで生じます。主に激しい運動や不適切な靴、足の柔軟性不足が原因とされています。
薬物療法・靴・スプリント
痛みや炎症には、氷嚢で冷やすことが有効です。市販のNSAIDs(イブプロフェンやアスピリン)で痛みを和らげることもできます。
症状が強い場合は、ステロイド注射や局所麻酔薬の併用が検討されます。
適切な靴選びは治療の基本です。ゴム製のヒール、厚底、クッション性インソールを備えた、足にフィットする丈夫な靴を選びましょう。
就寝中に足を伸ばすナイトスプリント(L字型ファイバーグラス製スプリントやエースバンドなど)や、カスタムオーソティックも効果的です。
ストレッチとエクササイズ
足底筋膜の柔軟性と筋力を回復させるストレッチが最も重要です。壁に手をつき、健康な足を前に置き、患側のかかとを上げてゆっくり伸ばす運動を行いましょう。
ボトックス注射・手術療法
ボトックス注射は筋肉を弛緩させ、痛みを軽減し歩行を改善する可能性があります。
1年以上続く激しいかかと痛みで保存的治療が効果しない場合、足底筋膜切開術(インステップ・プラントファシオトミー)が検討されます。足底筋膜の一部を切除または解放し、神経圧迫を軽減します。
内視鏡手術は小さな切開で内視鏡カメラと微小器具を用いて骨棘を除去する低侵襲法です。手術後は約2週間の歩行用ギプスを装着します。
