空鼻症候群(エンプティーノーズ症候群)
空鼻症候群(エンプティーノーズ症候群)は、鼻腔内の鼻甲介が過剰に除去された結果、鼻がX線で「空」になって見える状態を指します。主に手術による医原性の疾患です。
原因
鼻甲介を過度に切除する外科手術が主な原因です。これは医原性(医療行為に起因)であり、感染症や外部要因が関与するわけではありません。
症状
代表的な症状は以下の通りです。
- 鼻腔の慢性的な乾燥感
- 結痂(かさぶた)の形成
- 焼けるような刺激感や痛み
- 二次感染の再発
- 鼻から十分な空気が通らない感覚
診断
診断は主にX線画像で行われます。鼻甲介が欠損していると鼻腔全体が空洞に見えるため、簡易に空鼻症候群と判定できます。
治療
非外科的治療としては、以下が推奨されます。
- 生理食塩水や乳酸塩スプレーによる日常的な鼻腔洗浄
- ごま油などの保湿剤の使用
- 加湿機能付きCPAP装置の利用
外科的治療では、除去された鼻甲介を代替するインプラントの埋め込みが行われます。
予後
空鼻症候群は慢性疾患であり、保守的治療だけで完治は期待できません。鼻甲介インプラント手術により症状は大幅に緩和されますが、完全に消失することは稀です。
