外反母趾(Hallux Abducto Valgus)の臨床徴候と対策
外反母趾(Hallux Abducto Valgus)とは
外反母趾(HAV)は、足の親指(母趾)が外側へ向き、内側に隆起(外反)と呼ばれる腫れができる変形性疾患です。女性に多く見られ、靴を常用しない人は発症しにくい傾向があります。
初期症状
- 親指が内側に傾き、第一中足骨の内側に腫れ(外反)ができる。これが「バニオン(外反母趾)」と呼ばれ、腫れ、赤み、痛みを伴うことがあります。親指の付け根の皮膚が厚くなることもあります。
痛みの増加
- 靴の圧迫によりバニオンや骨がさらに肥厚し、足指と靴の摩擦が激しくなります。その結果、痛みが増し、爪が側方に埋まる(爪内側肥厚)や、他の足指が曲がってハンマートゥになることがあります。
可動域の制限
- 症状が進行すると第2趾が親指に重なり、足指全体の形が変わります。これにより靴選びが困難になり、タコや胼胝ができやすくなります。また、親指の屈曲が制限され(ハルクスリミタス)、外側へ足を向けて歩くようになると症状が悪化し、放置すると変形が固定化します。
治療法
- 非手術療法としては、圧迫の少ないゆとりある靴の着用、足底テーピング、鎮痛剤や抗炎症薬の服用が推奨されます。症状が重度の場合は外科的手術で肥厚組織の除去や骨の矯正が行われます。
