超音波検査(エコー)の概要と活用法
意義
超音波検査は、初期診断に欠かせない有用なツールです。胎児の異常や妊娠判定、胆石、心臓欠損、腫瘍など、体内の異常を可視化できます。診断時に使用される音波の周波数は1〜10MHzで、低周波は深部の腹部臓器、高周波は表層の検査に適しています。
機能
装置内のトランスデューサ(結晶)が超音波を発信し、体組織で反射したエコーがデジタル画像に変換されます。医師はこの画像をモニターで確認し、診断を行います。
種類
超音波検査にはさまざまな方式があります。内視鏡超音波は柔軟チューブ先端のトランスデューサで空洞臓器を観察します。グレースケール超音波はエコー強度を画面上の濃淡で表示します。Aモードはエコー強度と返答時間の二軸測定、Bモードは強度と距離・位置情報を提供します。Mモードは心臓など動く組織のトレース、ドップラーモードは血流速度に比例した周波数変化で血流を測定します。リアルタイム超音波は30フレーム/秒で映像を表示し、動的観察が可能です。
メリット
産科領域で特に価値が高く、非侵襲的かつ安全に胎児の異常や妊娠判定が行えます。また、心臓やがん・嚢胞ができやすい体腔の検査、眼球内の腫瘍や網膜剥離の検出にも利用され、早期診断で命を救うことが期待されます。
注意点
超音波検査は万能ではなく、血液検査や組織診など追加の検査が必要になることがあります。骨内部や肺のように空気を多く含む組織は音波が通りにくく、検出できません。
