バレット食道の治療手順:ラジオ波焼灼・クライオアブレーション・アルゴンビーム焼灼
バレット食道(Barrett's esophagus)は、食道内壁の粘膜が異常細胞に置換される状態で、逆流性食道炎の患者に多く見られます。放置すると食道がんへ進行する恐れがあるため、粘膜の除去や焼灼が行われます。
ラジオ波焼灼術(Radiofrequency Ablation)
内視鏡を食道に挿入し、先端に取り付けたバルーンから高周波エネルギーを照射します。高温で異常粘膜を焼灼し、がん化を予防します。手技は比較的低侵襲ですが、施術後1週間程度は喉や胃の違和感、嚥下困難が続くことがあります。
クライオアブレーション(Cryoablation)
高温ではなく液体窒素を用いて異常部位を凍結し、細胞を破壊します。中空針を食道内に挿入し、窒素を注入して凍結・焼灼を行います。比較的新しい手法ですが、効果が高く多くの医師に選ばれています。
アルゴンビーム焼灼術(Argon Beam Cauterization)
イオン化されたアルゴンガスを高エネルギーで照射し、熱で粘膜を焼灼します。内視鏡チューブを通じてアルゴンビームを送ることで、血管を凝固させ出血を防ぎます。医療現場で広く採用されている標準的な治療法です。
まとめ
これら3つの治療法は、バレット食道の進行を抑制し、食道がんのリスクを低減する目的で行われます。患者の状態や医師の判断により、最適な手法が選択されます。
