シーケンシャルクロマチン免疫沈降(SeqChIP)プロトコル

シーケンシャルクロマチン免疫沈降(SeqChIP)は、DNA上の特定領域で2つのタンパク質がどのように相互作用するかを明らかにする実験手法です。研究者は一連の手順を踏んで、対象タンパク質間の関係を3つのパターン(完全同時占有、部分同時占有、占有なし)として評価します。ハーバード大学の研究者は、SeqChIP解析の技術的進歩により、生物学的現象をより広範に研究できる可能性が高まると指摘しています。

Prepare

SeqChIP実験では、磁気ビーズを徹底的に洗浄し、クリーンな状態に保つことが重要です。ビーズは複数回洗浄した後、「ブロック」溶液で処理し、乾燥させて再度洗浄します。最終洗浄の前日までにこの工程を完了させ、次の結合ステップへ進みます。DNA配列が異なるため準備の難易度は変わりますが、実験がクリーンであるほど結果もクリーンになるという原則は変わりません。

Crosslink

研究者は抗体を用いて、DNA上のタンパク質複合体(または特定領域)を固定します。これにより、タンパク質間の相互作用を観察できます。その後、逆方向(配列を反転させた状態)でも結合が維持されているかを確認します。逆方向でも両タンパク質が共存すれば、完全な同時占有の強い証拠となり、部分占有や占有なしと明確に区別できます。

Purify

ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、DNAの増幅と品質確認(純度)を行う手法です。PCRは3段階で進行します。まず温度を上げてDNA二本鎖を解離させ(変性)、続いてプライマーで二本鎖を再結合させ(アニーリング)、最後にポリメラーゼが伸長し(伸長)、増幅されたDNAクラスターを得ます。このクラスターを解析対象とします。

Assess

最終的に、DNA断片上におけるタンパク質の「占有」状態を評価します。全てのDNA分子で同時に2タンパク質が結合している場合は完全同時占有、互いに排他的に結合する場合は占有なし、部分的に結合する分子が混在する場合は部分同時占有と分類されます。SeqChIPは、単一の実験結果をゲノム全体の構造解釈に応用できる可能性を提供します。

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