ショックの種類と特徴
ショックは、脳・肺・心臓など体の重要な部位に血液や酸素が不足することで生じる重篤な状態です。迅速な治療が行われなければ致命的となります。主な症状には臓器障害、呼吸不全、心機能の低下などがあります。ショックにはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因や特徴が異なります。
敗血症性ショック(Septic Shock)
体内の細菌が大量増殖し、毒素が血流に放出されることで起こります。肺炎や髄膜炎などの細菌感染が原因となります。血圧の極端な低下と全身性炎症が見られ、臓器障害を招く恐れがあります。
- めまい、息切れ、動悸
- 四肢の蒼白、寒気、倦怠感、興奮
アナフィラキシーショック(Anaphylactic Shock)
重度のアレルギー反応が引き金となります。ピーナッツなどの食品アレルゲンや蜂刺されの毒が代表的です。体は大量の化学物質を放出し、気道が狭くなるため呼吸困難になります。
- 吐き気、皮膚発疹、脈拍の弱化、嘔吐
心原性ショック(Cardiogenic Shock)
心臓が損傷し、十分な血液を全身に送り出せなくなる状態です。主に重篤な心筋梗塞が原因です。即時の手術や血液循環補助装置が必要となりますが、死亡率は約50%と高いです。
血管拡張性ショック(Vasodilatory Shock)
細菌感染、アレルギー反応、神経系の損傷などが原因で血管が過度に拡張し、血圧が極端に低下します。その結果、臓器への血流が不足し、障害が生じます。
神経原性ショック(Neurogenic Shock)
脊髄損傷などの重度外傷が原因で起こります。血圧低下、体温の上昇、皮膚の乾燥が特徴で、末梢から中心部への血液循環が阻害されるため低体温になることもあります。
