外科的に誘発された閉経と性欲
手術により卵巣が除去されると、自然な更年期の段階的な変化を経ずに、急に閉経が訪れます。これを「外科的に誘発された閉経(外科的閉経)」と呼びます。急激なホルモン低下は、ほてりや睡眠障害だけでなく、性欲の低下をもたらすことがあります。
外科的に誘発された閉経
外科的に誘発された閉経は、手術や特定の薬剤・疾患により、女性の体が閉経状態になることを指します。最も一般的な原因は卵巣摘出手術です。卵巣機能が突然失われるため、自然な閉経前の過渡期(周経)がなく、急激な症状が現れます。
性欲の変化
手術後の閉経を経験した多くの女性は、ほてりや発汗に加えて、性欲の顕著な低下を訴えます。ホルモンバランスの変化が主な要因です。
原因
- 卵巣摘出によりエストロゲンが急激に減少し、性欲が低下します。
- エストロゲン欠乏は膣の乾燥や萎縮を引き起こし、性交時の不快感や痛みが増すため、性的活動への意欲が低下します。
- 膣壁の萎縮により感覚が鈍くなり、刺激に対する反応が弱くなることも性欲低下の一因です。
- まれに、クリトリスの感覚が低下することがあります。
性欲が増加するケース
一部の女性は、手術によって骨盤痛や不正出血、月経痛が解消されることで、精神的にリラックスし、結果として性欲が増加することがあります。
治療法
性欲低下に悩む女性は、まず担当医に相談しましょう。エストロゲンやプロゲステロンを補充するホルモン療法が一般的ですが、がん治療中などホルモン療法が禁忌の場合もあります。
ホルモン療法に加えて、性セラピストや心理カウンセラーとの相談が有効です。膣の潤いを保つための潤滑剤や局所エストロゲン製剤も症状緩和に役立ちます。
