肝臓のトラブルと主な症状
肝臓は胸郭の下に位置し、サッカーボール大の大きさの臓器です。食物の消化を助け、栄養を供給し、血液中の有害物質を除去する重要な役割を担っています。肝臓の疾患は遺伝的要因や薬物・化学物質などの外部要因で起こり、症状は疾患の種類や進行度によりさまざまです。
黄疸(こうたん)
黄疸は肝機能障害の代表的な症状で、皮膚や眼球が黄色くなる状態です。老化した赤血球が分解されるとビリルビンという廃棄物が生じますが、肝臓がビリルビンを十分に処理できないと血中に蓄積し、皮膚や眼球に黄みが現れます。
腹部の不快感・痛み
肝臓の問題があると、右上腹部に痛みや腫れを感じることがあります。また、吐き気や嘔吐が起こることもあり、症状が重い場合は食欲不振を伴います。
排泄物の変化
肝臓は体内の老廃物を処理するため、尿が濃い黄や茶色になることがあります。便は色が薄くなる、または黒くタール状になることがあり、これはビリルビンが腸へ正常に排泄されないサインです。血便が見られる場合は、さらに注意が必要です。
精神・神経症状
急性肝不全などで肝臓の解毒機能が低下すると、肝性脳症と呼ばれる意識障害が起こります。混乱や錯乱、判断力の低下などが見られ、早急な医療処置が必要です。
