うっ血性精巣上体炎の治療法

精巣上体炎には「うっ血性」と「化学性」の2タイプがあります。化学性はアミオダロンなどの薬剤や尿の逆流で起こりますが、うっ血性は主に泌尿器手術、特に閉鎖式精管結紮(バセクトミー)後に起こり、術後疼痛症候群の一部とされています。

うっ血性精巣上体炎の原因

精巣上体は精子が成熟する曲がった管です。閉鎖式バセクトミーでは精管が完全に閉じられ、精子の流れが止まることで上体内に圧力が蓄積し、炎症や疼痛を引き起こします。一方、開放式バセクトミーは片側の精管を開いたままにし、圧力が自然に逃げるため、うっ血性炎症のリスクが低くなります。なお、正確なメカニズムは研究者の間で議論が続いています。

主な症状

  • 陰嚢や精巣の腫れ・重さ感
  • 軽度から激しい疼痛、時に発熱(微熱)
  • 精巣内のしこり、下腹部・骨盤部の不快感
  • 鼠径部のリンパ節腫脹

これらの症状はバセクトミー後5〜7年で現れることが多いと報告されています。

治療オプション

症状の程度に応じて、保存的治療から外科的介入まで選択肢があります。

保存的治療

軽症例では安静と鎮痛剤による対症療法が推奨されます。

外科的治療

  • バセクトミーの再開(逆転手術)―精管を再接続し、圧力を解放する。
  • 閉鎖式から開放式バセクトミーへの切替え―一方の精管を開放し圧力を緩和するが、妊娠は不可能。
  • 精巣上体切除(エピディディミオトミー)―上体を完全に除去し疼痛を根本的に解消。
  • 精巣摘除(オルキエクトミー)―最終的手段として、精巣自体を除去する。

いずれの手術も専門医と十分に相談し、リスクと効果を比較検討することが重要です。

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