スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)と関連する薬剤
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は、薬剤に対する重篤な過敏反応として発症し、さらに重症化すると毒性表皮壊死症候群(TENS)となります。米国では薬剤有害反応が年間約15万人の死亡原因となっており、SJSは稀ですが注意が必要です。
主な原因薬剤
ほぼすべての医薬品がSJSやTENSを引き起こす可能性がありますが、特に以下の薬剤が多く報告されています。
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 抗菌薬(ペニシリン系、スルホンアミド系)
- 尿酸降下薬(アロプリノール)
- 抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ラモトリギンなど)
薬剤以外の原因
薬剤以外でも、感染症や物理的刺激がSJSを誘発することがあります。
- ウイルス感染:HIV、ジフテリア、ヘルペス、インフルエンザ、肝炎、腸チフスなど
- 紫外線や放射線療法などの外的刺激(極めて稀)
症状
皮膚症状が現れる数日前に、発熱、咳、喉の痛み、目の灼熱感などの全身症状が出ることがあります。皮膚や粘膜に以下の変化がみられます。
- 目、耳、鼻、口、性器の水疱
- 顔や舌の腫脹
- 蕁麻疹様の紅斑・紫斑
- 皮膚の剥離(皮膚剥離)
診断
医師は問診と身体検査に加え、最近使用した処方薬や市販薬の情報を収集します。必要に応じて皮膚生検を行い、組織学的に診断を確定します。
治療
SJSは入院が必要で、重症例は火傷治療室や集中治療室で管理されます。治療の基本は原因薬剤の中止と症状の対処です。
- 疼痛緩和や皮膚感染予防のための薬剤投与
- 静脈内ステロイドや免疫グロブリン(IVIG)による炎症抑制
- 重度の皮膚損傷には皮膚移植が行われることがあります
