脳の液体が増える原因とは

脳の液体(医学的には水頭症と呼ばれる)は、脳や脊髄を取り巻く脳脊髄液(CSF)が過剰にたまる深刻な状態です。過剰な液体は脳室の周囲を広げ、脳組織に余計な圧力をかけ、重大な障害を引き起こす可能性があります。原因は完全には解明されていませんが、いくつかの主な要因が知られています。

遺伝的異常

遺伝子の異常が水頭症を引き起こすことがあります。代表例は「水道管狭窄(aqueductal stenosis)」で、脳室をつなぐ細い通路が狭くなるか閉塞し、脳脊髄液が正常に流れなくなるため、液体が蓄積します。

先天性発育障害

いくつかの先天性疾患は水頭症のリスクを高めます。主なものは脊髄披裂(spina bifida)や脳腫瘍(encephalocele)などで、これらは脳や脊髄、脳脊髄液の正常な発育を妨げます。

感染症

髄膜炎などの感染症は脳脊髄液を直接攻撃し、液体の流れを阻害して水頭症を引き起こすことがあります。

外傷性頭部損傷

事故や転倒による頭部外傷、脳震盪は、脳室を損傷し、脳脊髄液が正常に排出できなくなる原因となります。これにより、くも膜下出血と併発して水頭症が発症することがあります。

治療法

治療は原因に応じて異なりますが、最も一般的なのはシャント手術です。シャントは余分な脳脊髄液を体の他部位へ導き、循環系で吸収させます。

まれに、内視鏡手術で脳室に小さな穴を開け、液体の流れを確保する方法もありますが、適応は限られています。

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