甲状腺がんの放射線治療と手術・放射性ヨウ素療法

放射線治療

放射線治療は、イオン化放射線というエネルギーを利用して腫瘍を縮小させる方法です。手術が不可能な悪性腫瘍や、再発リスクが高い甲状腺がんに適用されます。外部ビームを癌が存在する部位に照射し、癌細胞だけでなく正常細胞も損傷しますが、ほとんどの正常細胞は回復します。

メイヨークリニックなどで導入されている「強度変調放射線治療(IMRT)」は、照射量を最適化しながら癌を効果的に治療し、肺、食道、脊髄などの近接臓器を保護します。

手術と放射性ヨウ素療法

良性の甲状腺腫瘍に対しては、手術が唯一の根本的治療です。全摘出(全甲状腺摘出)または部分摘出(部分甲状腺摘出)を行い、入院期間は1〜3日、全身麻酔下で実施します。主な合併症は感染、出血、声帯の一時的麻痺などです。術後は出血、発熱(101°F以上)、切開部の赤みや熱感があれば速やかに医師へ連絡してください。

手術後は生涯にわたる甲状腺ホルモン補充が必要となり、血液検査でホルモンレベルを定期的に確認します。また、残存甲状腺組織や微小がん細胞を除去するために放射性ヨウ素(I-131)治療を行います。放射性ヨウ素は、甲状腺組織を選択的に破壊し、再発リスクを大幅に低減します。甲状腺以外に転移したがんにも適用可能です。

早期診断と迅速な治療の重要性

甲状腺がんは早期に発見すれば、手術や放射線・放射性ヨウ素療法で高い治癒率が期待できます。症状が疑われたら速やかに内分泌科や外科を受診し、適切な検査と治療計画を立てましょう。

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