破傷風ワクチンとは何か?
破傷風(ロックジャウ)は、Clostridium tetani(クロストリジウム・テタニ)という嫌気性菌が産生する毒素により神経系が障害され、激しい筋肉痙攣や痛みを引き起こす重篤な感染症です。土壌や動物の排泄物に存在し、刺し傷や開放創から体内に侵入します。破傷風の予防に最も重要なのが破傷風ワクチン(破傷風ショット)です。
定義
破傷風ワクチンは、破傷風の発症を防ぐために接種する予防接種です。ジフテリアや百日咳と組み合わせた混合ワクチン、または破傷風単独のトキシド(TT)として提供されます。乳児期から成人まで、年齢や接種歴に応じて接種が行われ、ブースターは通常10年ごとに推奨されます。土壌に触れた傷や刺し傷があり、前回の接種から5年未満の場合はブースター接種が必要です。
破傷風ワクチンの種類
- DTaP(ジフテリア‑破傷風‑百日咳)
- DTaP+Hib(インフルエンザ菌b型)
- DTaP+B型肝炎+不活化ポリオワクチン
- DTaP+Hib+B型肝炎+不活化ポリオワクチン
- Tdap(ジフテリア‑破傷風‑百日咳)
- DT/Td(ジフテリアと併用)
- TT(破傷風単独)
事実
米国では毎年40〜60例の破傷風が報告されており、そのうち約30%が死亡します。特に予防接種を受けていない母親の新生児や50歳以上の高齢者で致死率が高くなります。
推奨機関
CDC(米国疾病予防管理センター)、AAP(米国小児科学会)、AAFP(米国家庭医師会)、ACP(米国内科学会)などが破傷風ワクチンの接種を推奨しています。
効果と副作用
破傷風ワクチンはほぼ100%の予防効果があります。主な副作用は、注射部位の赤み、腫れ、痛み、食欲不振、嘔吐、倦怠感です。幼児では接種後数時間の泣き声や高熱(101°F=38.3°C以上)が見られることがあります。高熱が続く場合は速やかに医療機関を受診してください。
注意事項
重篤な疾患に罹っている場合は、回復までワクチン接種を延期してください。また、過去にワクチン成分や破傷風ワクチンに対してアレルギー反応を起こしたことがある人は接種を控える必要があります。
