膿瘍(ボイル)について
診断
膿瘍は主に視診で診断されます。丸く、直径約1.3〜2.0cmの膿がたまったしこりで、周囲の皮膚は赤く炎症を起こし、触れると熱を持つことがあります。
種類
- 単純膿瘍(フォランクル):1つの膿嚢ができる典型的な膿瘍。
- 複合膿瘍(カルバンクル):複数の膿嚢が連結し、サイズが大きく深部まで達しやすく、首の後ろ、肩、太ももなどに多く見られます。治癒に時間がかかり、倦怠感や発熱を伴うことがあります。
症状・影響
膿瘍は触れると強い痛みを伴い、場合によっては全身倦怠感、発熱、寒気などの全身症状が出ます。重症例では細菌が血流に乗り全身感染(敗血症)を起こすことがありますが、これは稀です。
予防・対処法
自宅でのケアは、患部に温湿布を当てて血行を促進し、膿が自然に排出されやすくします。市販の抗菌軟膏やイブプロフェンなどの鎮痛解熱剤を併用すると症状が緩和します。医師の診察を受けた場合、滅菌した器具で膿瘍を切開し排膿させることがあります。再発が頻繁な場合は抗生物質の処方が検討されます。
注意点
以下の場合は速やかに医療機関を受診してください。
- 膿瘍が非常に大きくなる、急速に悪化する
- 発熱や全身の倦怠感がある
- 赤い線(びまん性の炎症)が広がっている
- 顔面や背骨付近にできた場合、または免疫力が低下している場合
- 敗血症が疑われる場合(高熱、頻脈、意識障害、紅斑など)
