ふくらはぎの筋肉が崩壊するとは?

三頭筋腓腹筋(トリセプス・スラエ)の解剖と運動学

三頭筋腓腹筋は、ヒラメ筋(soleus)と腓腹筋(gastrocnemius)の二つの筋肉から構成され、足首を底屈(つま先を下に向ける)させます。両筋はアキレス腱を介して踵骨(calcaneus)に付着し、足の伸展(背屈)時に伸びます。

アキレス腱はホメロスの英雄アキレスにちなんで名付けられました。

屈曲と伸展に関する誤解

日常会話やダンスの世界では、足の「屈曲(flexion)」と「伸展(extension)」の意味が逆に使われがちです。医学的には、足を下に向けて曲げる動きを「底屈(plantarflexion)」、上に向けて伸ばす動きを「背屈(dorsiflexion)」と呼びます。特に急激で強い背屈は、ふくらはぎの筋肉やアキレス腱に過大な負荷をかけ、損傷を引き起こすことがあります。

この選手の足は「底屈」されており、伸展(背屈)ではありません。

筋肉崩壊(断裂)のメカニズム

足が突然背屈すると、アキレス腱が強く引っ張られます。たとえば、硬い床に着地した際に回転が足りずに背屈した場合、腱自体は無傷でも筋肉が腱から剥がれ離れることがあります。この状態を筋肉断裂、あるいは「筋肉崩壊」と呼びます。主な症状は、ふくらはぎの裏側の激しい痛み、抵抗をつけた底屈時の痛み、数日間続く強い筋肉の張りです。

スポーツ中に起こり得るふくらはぎの筋肉損傷。

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