骨格筋の収縮時にサイズが変化するサルコメア帯とその理由

サルコメアの構造と収縮時の変化

骨格筋が収縮する際、サルコメア内の特定の帯域(バンド)の長さが変化します。主に変化するのはA帯(アニソトロピック帯)とI帯(アイソトロピック帯)です。

A帯(アニソトロピック帯)

A帯は収縮時に短くなります。これは、細いアクチンフィラメントが太いミオシンフィラメントの間に滑り込み、重なりが増えるためです。重なりが増えることで交差橋(クロスブリッジ)の数が増え、収縮力が高まります。

I帯(アイソトロピック帯)

I帯も収縮時に短くなります。これは、Z板が互いに引き寄せられ、アクチンフィラメントが滑り込むことで起こります。I帯が短くなることでサルコメア全体が縮み、筋肉が収縮します。

サイズが変化しない部位

一方、H帯(ヘンセン帯)、M線(ミドルライン)、Z板(Zディスク)は収縮中も長さが変わりません。H帯はアクチンとミオシンが重ならない領域、M線はA帯の中心を示すマーカー、Z板はアクチンフィラメントを固定しサルコメアの構造を保つ役割を持ちます。

以上が、骨格筋収縮時にサイズが変化する帯と変化しない帯の違いです。

筋肉の損傷(肉離れ) - 関連記事