頸部神経根症(頸椎神経根症)に対するストレッチの効果

神経根は脊髄に近い位置にあり、頸部に異常があると全身に痛みが出ることがあります。代表的な例が頸部神経根症です。非外科的治療として、筋肉のストレッチが痛み緩和に有効です。

頸部神経根症とは

頸部神経根症(頸椎神経根症、いわゆる“ピンチド・ニーロ”)は、頸椎の椎間板が劣化し、椎骨同士が接触して神経根を圧迫することで、肩や腕に痛みやしびれが生じる状態です。主に加齢に伴う椎間板の水分減少が原因です。

症状

症状は首から始まり、肩や上腕、前腕、手指に放散します。痛みは鋭く急に現れ、しびれやチクチク感(ピン・プル)を伴うことがあります。首や肩を伸ばす・負荷をかけると悪化しやすく、米国整形外科医会は患側の肩をやさしくストレッチさせると症状緩和が期待できるとしています。

診断

診断ではX線、CT、MRIなどの画像検査で椎間隙狭小や骨棘の有無を確認します。また、医師は診察時に首や肩の動作を観察し、どの動きで痛みが増すかを評価します。

治療法

多くの場合、手術以外の治療で症状は改善します。ソフトカラーの装着で頸部の過度な動きを制限し、疼痛を抑えます。さらに、理学療法士の指導のもと、頸部・肩甲帯のストレッチと筋力強化を組み合わせたプログラムが有効です。必要に応じて抗炎症薬を併用します。

留意点

適切なストレッチとリハビリテーションにより、症状は数日から数週間で軽減します。痛みが再発したり、改善が見られない場合は手術(椎間板摘出、椎体固定、人工椎間板置換など)を検討します。手術後も術後リハビリとしてストレッチは重要です。

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